ヘッドフォンアンプが組みあがり、ビデオも無事ネットにアップ。
私の
6DJ8ヘッドフォンアンプ KA-10SHのサウンドも非常にご機嫌そのもの。
これというのもこのアンプの為に新調した
SENNHEISER HD650のお陰。

『
うわっ、、、、何だぁコレ。が、・・・・かりだぁ!』
愛器HD595との聞き比べの際、HD650を装着した瞬間にH氏が発したのがこのコメント。
H氏はその後落胆し、速攻で帰宅する始末。
まあ、偉そうな箱に入っているだけあって、STAX並みの広い音域、遠くまで見渡せるかのような定位感、厚くて力強い低域。
私の
1万5千円台最大最強のダイナミズムを誇るGOLDRING DR-150や、
H氏の
2万円台最強最上位リスニング系ヘッドフォンSENNHEISER HD595も一瞬で色あせる恐ろしい実力。
自然な装着感のある大きめのボディーからは、
強面で屈強なのにマナーの良いドイツのお兄さん的な不気味な余裕すら感じます。
不気味な余裕といえばこのアンプ。

先代と比べ
異様なほどの解像感とパワフルな低域、そしてキレ。
いったいどこをどう弄ればいいのか良く解らない程の基本性能。
とりあえず、
玉でも換金球でも換装してみようかと、eBayやらヤフオクやらを漁ってみたものの、
海外からだとバカ高い送料が掛かる上、1〜2週間待たされる始末。予告が一向に実現できません。
待てど暮らせど球が到着しないので、平日だというのに夕方の一瞬だけ秋葉原へGO!。
閉店間際の春日無線変圧器は相変わらず閑散としていて店内には店主が一人。
ガード下の地味な雰囲気のせいか、
隣のインドショップから香る妙な御香のせいなのか、
店主は
不健康な顔色の上、不機嫌そうで陰鬱な表情。
私 『こんにちは。こないだのヘッドフォンアンプ出来上ったんで、球変えようかなと思いまして。』
店主『どうですか?音は。』
私 『ええもう。私は最高なんですが、
店長顔色真っ青ですね。大丈夫ですか?』
店主『あの、朝から
隣の御香を我慢してたら、気持ち悪くなっちゃいまして。
それに今日
はお客さん2人だけしかいらっしゃらなくて、何のために朝から我慢したんだか。ハー。』
私 『 (んな事言ったって、こんな人通りの少ない所で店構えなくても、、、)
・・・・それで顔色が変なんですね。
そうだ、私の作ったアンプを動画にしてインターネットに上げたんですよ。』
店主『え?動画?
ヤフー動画は見たことありますよ?』
私 『(そんな大メジャーに取り上げられる訳ナイって)
いやいや、YouTubeですよ。』
店主『ああ、
真空管のサイトなんですね?』
私 『えー、あのですね、このURLを指定して、検索で○×△と入れて、コレですコレ。』
店主『・・・もう少しゆっくり見られないですかね。
拡大とかないですか?そうですか。うーん。』
私 『 (店長もなんとなく元気がでてきたらしく顔色改善)
じゃ、これ買っていきますから、』
店主『うーん。これ面白いなぁ。すみませんけどまた記事お願いしていいですか?』
私 『え?、私もう作っちゃったしなぁ。発売も始まってるし、大丈夫なんですか?』
店主『実は次のロットから○○ー○の○○ッ○変えますし、
○○○○○もバージョンアップするもんですから。』
私 『え?
もう置いてきぼりなんですか。。。』
店主『…。』
私 『すみません、折角ですから
キットの回路図も掲載しませんか?』
店主『え?いやあのそれはちょっと、
なしでは駄目でしょうか?』
私 『6AU8の長島さんの記事みたいに、キットで変更になった所を取り上げた方が面白いと思うんですよ。』
店主『いや、ちょっと考えますから時間頂いて良いですか。明日ご連絡しますから。』
・・・・・・
ガード下で繰り広げられた
越後屋 vs 周回遅れユーザーの熱い戦いは、まだまだ続きます。
[選べないヘッドフォンアンプ14(春日無線 6DJ8ヘッドフォンアンプ改造)]の続きを読む
- 2008/03/18(火) 07:51:36|
- 電子工作
-
| トラックバック:0
-
| コメント:0
えー色々ありましてお待たせしてしまいました、
早速、先日YouTubeにアップした『6DJ8ヘッドフォンアンプを作ってみた』
あちこちで上げた関連動画の再生回数がようやく合計で1000を突破いたしました。
大変狭い世界の住人としては考えられない程の回数です。この場を借りて御礼申し上げます。
今回はこのVTRのメイキング
『
初心者にもきっとできるよ6DJ8ヘッドフォンアンプキットの組み立て解説』をお送りします。
1.工具をそろえる。
今回、『6DJ8ヘッドフォンアンプを作ってみた』VTRで使った工具のうち、
・定規
・はさみ
・ドライバー
・ガムテープ
については家庭内にある場合が多いと思うので、それ以外の工具を揃えていきます。
私の様に会社の備品をこっそり持ち出すなど言語道断ですのでやめてくださいね。
ニッパー 100円当初タミヤの精密ニッパーを使おうと思ったんですが、高級すぎてプラ以外には使ってはいけないとか。
コードでも電子部品の足でも芋ハンダでもラフにバンバン切れる物を探してたどり着いたのが100円ショップの物。
予想の通り、柄のラバー部が抜けたり、ばねがすぐ外れたり、刃が直ぐに鈍るなど、値段通りのクオリティー。
しかし意外と薄刃で使い易く、ワイヤーストリッパー導入後は部品の足きり用に活躍中。
ラジオペンチ 1400円昔はラジペンといって何処の家にもあった気がしますが、最近見かけなくなりました。
電子部品の足を絡げたり、ナットを締めたり、ボリュームやらスイッチを固定したりと
結構多用してしまう一品。先細ペンチやリードペンチ等でも代用可能ではありますが、
こういう物は
ラジペンで作るのが伝統的古典的昭和的であり雰囲気満点なのでお勧めです。
六角レンチ 300円ボリュームノブの固定に使用。当初購入がもったいなかったので
マイナスドライバーで押さえて回すという手を使ったのですが、
やはりやんわりとしか止まらず、ボリュームが無限に回転し音量調節不能に陥り購入。
写真のものはビット付け替えドライバーのセット品でバラ売りはしてません。
直径の大きなボリュームノブに換装する場合、写真のビットでは全く届かないので
状況に応じL字型のレンチセットも使用中。
ピンセット 200円先の形状、グリップ等を合わせると種類が多く、ブランド多数。
細かい部分の絡げや、部品のレイアウトを決めるのに使うにはこれでも十分ですが
チップコンデンサ等、更に細かな部品を扱う場合はこのクラスはお勧めしません。
私の場合、
間違ってはんだ付けした電子部品を引き剥がす時に多用しており重宝してます。
もっとマニュアルをきちんと読めば不要かもしれませんが、粗忽物かつ初心者の私には必須の一品。
丸やすり 600円タミヤベーシックヤスリセットの一本という実はブランド物。
細かい作業をする部分はプラモ用の方が安くて使い易い。
プラモ屋に行くと、昔作った事があるリバイバル品があったりするので
しばらく出て来られなくなったり買い込み過ぎて両手がふさがった挙句、
財布が軽くなり何しにきたのか解らなくなるのが秋葉原の嫌な所。何書いてるんでしょうね私は。
はんだごて 1000〜3000円写真のガンタイプは3000円近くする私にとっては結構高級な品。
今回、
下手糞なはんだ付けを隠す為に見栄のする二枚目俳優として主役に抜擢。
当初は25Wを使ってましたが、広い範囲に付けた部品を取り外す場合、
あっちこっちと加熱していくと部品は取れずにはんだだけが真っ白くなり、
最終的には結線しているコードのビニールから煙が出てきて絶縁不良発生という
あまりの予想通りの展開に、2台目の組み立て中に泣きながら買った一品。
急速加熱ができるので部品の取り外しが楽で芋ハンダ一押しの一品ですが、
60Wを一本買えば楽だし安かったのは後で気が付いた真実。
はんだ 300円〜1200円通常キットのはんだ付けであれば300円の小型のもの1本で十分です。
しかしその後、各部パーツを切り離して、改造して失敗してまた改造して・・・と、
はんだ付け的には改悪でもある作業を繰り返すとすぐに無くなります。
改造作業中にはんだが無くなった場合には、部品をガッチリ絡げてから、
大目に盛ってある所からちょっとづつ溶かして移動してみたりもするものの、
やってみてうまくいった試しはなく、なさけないので大きめのものを購入しました。
音質にも影響するので改造しない方は銀入りや金入り等の高級品を購入しても良いと思います。
ワイヤーストリッパー 2000円当初ニッパーを使っていましたが、どうしても切りすぎてしまいます。
長さをピッタリに切ったコードがどんどん短くなって届かなくなったり、
余裕を持って長めにするとケースからはみ出す始末。
切りすぎる事を見越して各部を倍ぐらいの長さに切って各部のコードを大量に余らせながらアンプを作ると、
シャリシャリした音になったりノイズを拾ってビーブーと初心者サウンドになるので泣きたくなります。
シールドケーブルやビンテージケーブルの配線等、
長めに切る訳にも行かないシーンで
ニッパー使いの腕を磨く事をあきらめて購入しました。
デジタルマルチメーター 1000円今回のキットは結線を間違えるとヘッドフォンが飛んでしまうらしい。
前作は組み立て後にバチバチとスイッチを入れて抵抗を燃やしたり、
リップルフィルタのコンデンサが加熱して表面のビニールが溶けていく様を目撃した私でも、
今回だけは最後の電圧計測を省略する訳には行かず、使用しました。
新しくマルチメーターを購入する場合、計測機能が多くレンジが広い物は高額なので、
お持ちでない場合には秋月の格安品で十分と思います。
重要なのは計測後であり、不審な動作が発覚した時、
どうすれば良いか判断するのは初心者では難しいかもしれない。
経験者の友人が近くにいれば、
普通はテスターぐらい貸してくれし相談できる筈。
貸してくれない場合は
嫌われているのであきらめて自力でなんとかしましょう。
はんだごて台 2000円(なくても可)H氏が自作DAC製作の為、通販で取り寄せた大量の電子パーツを広げ、
私もお手伝いして組み立て順序別に選り分け終わったところで十数年年ぶり?にはんだごてを握った。
しかし、、、待てど暮らせどはんだが溶けない。
こて台とセットで購入したはんだごてが実は不良品だと解りとうとう撃沈。
その後はんだごてを購入したものの、このこて台には入らないことが判明し
再度撃沈したH氏にとっては
二度と見たくもない縁起の悪い一品。
無くても困りませんが、私のような粗忽者にはやけどの心配がなくて楽。
以上、今回のキャスト(工具)のギャラは、
合計5900円〜10800円と言った所。
キット購入の前に、
電子工作に詳しい親切な友人を探し工具一式を借りるか、
やっぱりあきらめて+1万円程度の予算的を確保する等して必要な工具を揃えてから次のステップに入ります。
2.シャーシを眺め思いに耽る。今回のキットの中身はこんな感じ。

左の白い箱の中に特注専用シャーシが入ってました。

シャーシはタカチの専用品で、汎用品の同型と比べ
肉厚3mmと頑丈な作り。
前回のタカチYM-200よりも重く、分厚く、やや長くなっている模様。
穴あけ加工済みで、良く見ると部分的にネジが切ってあったりもする。
今回のキットのキモらしく、お店でも単品では売らないとか。
さて肉厚といえば
去年の今頃発売された限定品は2mmの肉厚。


並べて聞き比べると
低域の彫りが深く、奥行きのある響きに歴然とした差がありました。
『
歴然とした差』で思い出すのがその後すぐに完成品として春日無線に登場したこれ。

(写真提供 春日無線変圧器)
今回のキットと同系統の肉厚シャーシ、LED、全トランス内臓で配線材はベルデン。
ウェットでヌケの良い高域と、分厚く艶のある中域。
奥深くから湧き出る
ダークでブラックでパワフルな低域。
スリットから中を見ると、
パーツは同じ物の筈なのに、出てくる音は完全に別物。
振動が関係しているかもしれないと思い、19AQ5ノーマル使用の蓋を開け、
制振シートを電源トランスとOUTトランス、シャーシの裏側などにペタペタと張り計測してみた結果がこれ。
ドノーマル、まし締めのみ

制振シート導入後

※解りやすくする為、録音機材のマイクのボリュームを絞って計測。
50Hz,100Hz,150Hzは交流の周波数ノイズなので変化しない一方、
その先の周波数ではノイズは低くなったり消失していたのでありました。
(まあ、それ以前に
私の工作技術に致命的欠陥があるかもしれませんので要注意ですが。)
その後、ステンレス版の
YM-200Sを購入して改造を試みたものの、手持ちのドリルでは加工が困難で現在あきらめ中。
そんな経緯もあり、このシャーシ、トランスの振動を抑えたり、
シャーシの振動と共に震えてしまう真空管にもメリットがあったり、
もちろん振動からくるマイクロフォニックノイズに強かったりと色々と期待できそうなシャーシなのであります。
と一年を振り返って眺め終わったら側面の金具をとめているネジをドライバーで緩め、
前後パネルを抑えるバネを取り付けてネジを締め、シャーシ工作は終わりです。

さて、組み立て報告のブログとしては世界一長い前フリ(3700字)はこの辺で切り上げ、
後半
はもう少し長めにまじめに組み立てに参ります。
注:
大変長く似たような画像が何枚も嫌というほど出てきます。
睡眠を十分にとり、
俺は絶対途中で眠らん!という方のみ進んで下さい。
[選べないヘッドフォンアンプ13 (春日無線 KA-10SH 6DJ8ヘッドフォンアンプ 製作VTRメイキング)]の続きを読む
- 2008/03/09(日) 18:23:51|
- 電子工作
-
| トラックバック:0
-
| コメント:0
半年ぶりのご無沙汰でございました。
週間芋ハンダ大作戦改め、今や季刊、いや隔季刊となった
『芋ハンダ大作戦2』でございます。
同じFC2内でサーバを引っ越したんですが、バックアップをサボった関係でここ1年のデータがありません。
幸い文字データーは手元にあるので、のんびりと復活して行くつもりです。
さて、私のPCL82キットですがl、ラジオ技術の原稿入稿後、
ひそかに秋葉原・日本橋のみならず世界中から、高性能なブランド球やら、
絶対にケースに入らない巨大なコンデンサやらをかき集め、
仕事に忙殺されつつも、地道にあれこれと試行・改造を進めている所なのであります。
久しぶりに芋ハンダでも・・・と思い、
春日無線変圧器のページを覗いてみると、
なんとPCL86だけでなく、我が栄光の19AQ5ヘッドフォンアンプまでもが販売終了。
ただでさえ閑散としていた春日無線界隈の地味な盛り上がりもこれで収束なのか?
毎日寒いし、山手線側はなんだかますます人通りが少ない気がするし、
どうするニューラジオセンター、大丈夫なんですか秋葉原電気部品業界。なのかと思いきや、
ECL82だけでなく、更に格安であれこれと球が使える面白そうな新型パーツセットまで出す始末。
性懲りもなく既存ユーザーを周回遅れにしようと企む冷徹非情な越後屋ぶりは健在。
そしてなんとあろう事か、もう次の
ヘッドフォンアンプキットが発売になっているじゃありませんか。
お、おのれ越後屋またしてもぉ!神様仏様GOD長島勝氏の昨年のラジオ技術誌の記事の流れだと、
HPAが出るなら後段カソフォロPCL86/PCL82か、はたまたEL91あたりなのかと思ていた訳ですが、
1月号のGOD長島氏の記事に掲載されたそれはMT業界では準メジャー球
『6N1P 6DJ8 ECC88 6922』なんとも長い名前のTV用低ノイズ増幅球。
WikiPediaによると、
『1950年代から1960年代に掛けて製造された最高級オシロスコープの、
しばしばその大部分において6DJ8が利用されている。』
TV球ながら今でもスロバキア、セルビア、ロシア等東欧で製造されている現役高音質球だとか。
雑誌掲載後、GOD長島氏の製作したヘッドフォンアンプを恐れ多くも見せて頂いたのですが、

うーん。確かに高性能。
ノイズ無く音域広く粒立ち良く低音締まり広域伸び解像感あり音像明瞭で音場再現良好。これは真剣に欲しい!と思い中をあけてみると・・・
おおおお!と、とても私には作れそうもない気が・・・・
素人判断ながら、この分ならばキット化はもう少し先ではないかと思わせる複雑さでありました。
と油断していたところに届いた荷物には『越後屋(春○無線)』の文字。

思わず飛びつき、あっというまに出来上がったのがこちら。

気になる製作過程は後ほどUPしようと思いますが、実はYouTubeにUPしてあったりもします。
(動画が表示されるまで時間がかかるかもしれません。)
その1 開梱・組付・シールド線加工
続きはこちらです。
・
その2 付属部品の取り付けと配線・
その3 CRの取り付け・
その3.5 やぐら配線とシールド線の配線・
その4 電圧測定と試聴(その4では、あのHD○△×で試聴もできます)
では完成したところで、SENNHEISER HD650(300Ω)に接続してみると、、、
[選べないヘッドフォンアンプ12(脅威の新型ヘッドフォンアンプ KA-10SH 登場)]の続きを読むテーマ:音楽 - ジャンル:音楽
- 2008/02/28(木) 01:43:37|
- 真空管アンプシャーシ研究
-
| トラックバック:0
-
| コメント:1